スケルトンvs部分リノベ費用比較【実体験・2025年実録】

「スケルトンリノベってそんなにいいの?部分リノベじゃダメなの?」

リノベを考え始めたとき、最初に突き当たる疑問がこれだと思います。うちもさんざん迷いました。

結論から言うと、うちはフルリノベを選んで、後悔はありません。ただし「誰にでもフルリノベをすすめるか」と言われると、正直そうでもない。どちらが正解かは、家の状態と家族の状況によって変わります。

この記事では、実際にフルリノベを経験した立場から、費用・工期・満足度の違いを正直に書いていきます。費用の詳細についてはマンションリノベ費用を全部公開【築30年・実質943万円の内訳】も合わせてどうぞ。

目次

スケルトンリノベと部分リノベ、何が違うのか

まず言葉の整理から。

スケルトンリノベとは、壁・床・天井をすべて解体して、コンクリートの躯体だけの状態(=スケルトン状態)にしてからやり直すリノベーションです。間取りの変更も自由にできます。

部分リノベとは、キッチンだけ・お風呂だけ・フローリングだけ、というように、気になる場所を順番にリノベしていく方法です。スケルトンリノベほど大規模な工事をしないので、費用を分散できます。

どちらにも明確なメリット・デメリットがあります。まずは実際の数字から見ていきましょう。

スケルトンリノベ後の廃材・廃棄配管の様子

費用と工期の比較

費用の比較──足し算すると差は縮まる

費用の目安を整理します。あくまでも参考値ですが、マンションの場合でこれくらいの感覚です。

リノベの種類 費用の目安(70〜80㎡の場合)
部分リノベ(キッチン単体) 80〜200万円
部分リノベ(水回り3点セット) 200〜400万円
部分リノベ(水回り+フローリング+クロス) 400〜600万円
スケルトンリノベ(フルリノベ) 600〜1,200万円

うちのフルリノベは税込990万円でした。

一見、部分リノベの方が安く見えます。ただ「どこかやったら次はあそこも気になる」という流れで、結局ほとんどの箇所をリノベすることになるケースは多いです。その場合、足し算するとフルリノベの金額に近づいていきます。

しかも部分リノベを何度かに分けてやると、毎回足場を組み直したり、養生をかけたりする諸経費がそのたびにかかります。一気にやった方が総コストが低くなる、という考え方はあながち間違いではありません。

工期の比較──3ヶ月の仮住まいは想像以上だった

リノベの種類 工期の目安
キッチン単体 1〜2週間
水回り3点セット 2〜4週間
スケルトンリノベ(フルリノベ) 2〜4ヶ月

うちの工事期間は2025年9月8日から12月10日まで、約3ヶ月でした。

この間、家族5人で実家(車で10分の距離)にお世話になりました。普通に暮らしている人にとって3ヶ月の仮住まいは大きな負担です。

仮住まいの費用(家賃・トランクルーム代など)も工事費とは別でかかります。うちはトランクルームを月16,200円×3ヶ月使ったので、それだけで約5万円。引っ越し費用を業者に頼めばさらに上乗せになります。

部分リノベなら住みながら工事ができる箇所が多いので、この仮住まいコストがかかりません。これは大きな違いです。

トランクルームに預けた3ヶ月分の荷物

満足度の比較:フルリノベは「別の家」になる

これが一番大きな違いだと思っています。

部分リノベは「あの部分がきれいになった」という感覚です。フルリノベは「家ごと変わった」という感覚になります。

うちで実際に変わったことを挙げると、フローリングが全部屋統一された(それだけで部屋全体が広く見える)、間取りを一部変えてキッチンを広くした、断熱性能が上がり朝の寒さがほぼなくなった、電気・水道の配管が全部新しくなった(築30年の安心感が一気に変わる)、「古い家のにおい」が完全に消えた──といった変化がありました。

特に最後の「古い家のにおい」は、部分リノベではなかなか変えられない部分です。壁・天井・床をすべてやり直すことで、家そのものの印象がリセットされます。

息子3人の第一声は「サイコーじゃん」でした。住んで半年、仕事・遊び以外は必ず家に帰ってくるのが何よりの証明だと思っています。

リノベ中のリビング。フローリングが全室統一されました

フルリノベを選んで、後悔していること

正直に書きます。

①工事中の3ヶ月が思った以上に大変だった

実家に3ヶ月お世話になりましたが、妻は2ヶ月目に「そろそろ限界」と口にしていました。住み慣れた家ではない場所で、仕事をしながら生活を維持するのは想像以上のストレスです。

②費用が途中から膨らんだ

最初の見積もりは860万円でした。最終的に990万円になっています。打ち合わせを重ねるうちに「ここもやりたい」が増えるのはフルリノベあるあるです。最初から「最終的には2割増しになる」くらいの気持ちで予算を組んでおくべきでした。

③「やり直せない」プレッシャーが大きかった

一度フルリノベで全部決めてしまうので、入居後に「ここはこうすればよかった」と気づいても変えられない箇所があります。廊下の収納に照明がなくて暗い、スイッチの位置が少し使いにくい──入居後に気づいた盲点が実際にありました。

どちらを選ぶか──自分に合う方を確認する

部分リノベが向いている人

  • 築10〜15年以内で、建物の状態が良い
  • 予算を分散したい(一度にまとまった費用が出しにくい)
  • 仮住まいが難しい(小さな子どもがいる、実家が遠いなど)
  • 特定の箇所だけが明確に不満で、他は満足している

フルリノベが向いている人

  • 築20〜30年以上で、あちこちガタが来ている
  • 間取りを変えたい(配管・電気の位置も一緒に変えたい)
  • 「せっかくやるなら全部やり直したい」という気持ちが強い
  • 仮住まいができる環境がある(実家・社宅・賃貸など)
  • ある程度まとまった予算が用意できる

まとめ:どちらが正解かは、家の状態と家族の事情次第

スケルトンリノベ(フルリノベ)は高くて工期が長い分、「家ごと変わる」体験ができます。部分リノベは費用を抑えて段階的に改善できる反面、全体的なリセット感は出しにくいです。

どちらが絶対に正しいということはありません。

大切なのは「自分の家の状態」と「家族の今の状況」をセットで考えることだと思います。迷っているなら、まず1社に相談して話を聞いてみるのが一番早いです。


やっさん(58歳)/リノベの本音 reno-honne.com


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この記事を書いた人

やっさん(58歳)&かずぅ(55歳)
千葉県在住。息子3人(26・24・18歳)のにぎやかな5人家族。
1998年に購入した築30年・76㎡のマンションを、2025年にスケルトンフルリノベ。実質費用943万円・工期3ヶ月の全記録をこのブログに残しています。
やっさん担当: 費用・業者選び・ローン・資金計画
かずぅ担当: キッチン・設備選び・デザイン・暮らしの変化
リノベを決断したのは、58歳での転職がきっかけでした。
「やってよかった」も「こうすればよかった」も、全部本音で書いていきます。

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