マンションリノベ費用全公開【76㎡・実質943万円・2025年実録】

リノベを考えはじめたとき、真っ先に知りたいのは「いったいいくらかかるのか」だと思います。でも検索しても出てくるのは「相場は◯◯万円〜」という曖昧な情報ばかり。私も同じ悩みを抱えていました。

この記事では、千葉県八千代市の築30年・76㎡のマンションをフルリノベした、わが家の費用を全部・正直に公開します。見積もりの推移から工事費の内訳、ローン・補助金まで丸ごとお見せします。

目次

結論:リノベ工事費の実質負担は943万円だった

最初に答えを出しておきます。

項目 金額
工事費(税込) 990万円
補助金 △47万円
実質工事費負担 約943万円

ただし、これはあくまでリノベ工事費だけの話です。引っ越し後に必要な家電・家具の購入費用は別途かかります。その話は後ほど。

「フルリノベで1,000万円以内」は、正直なところギリギリでした。それがどのように積み上がったのか、順番に話していきます。

見積もりは5社に依頼した。結果、差は2倍以上あった

リノベ業者を選ぶにあたって、5社に見積もりを依頼しました。

会社 見積もり
家COCO 約1,500万円
マリンテック 約1,300万円
ワイケーアート 約束をすっぽかされた
ぱっとホーム 大きな話を提案してきたが、時間が経ってから、あなたたちの希望は予算内に収まらないと勝手なことを言うだけ言って消えた
ウッディホーム 860万円(初回)→990万円(最終・税込)

最高値と最低値で2倍近い差が出ました。同じ物件、同じ要望で、これだけ差が出るのが「リノベの相場」の実態です。

ウッディホームに決めた理由はコストだけではありません。担当の鈴木さんとデザイナーとの相性が良く、要望を伝えるたびに「予算内で実現できる方法」を一緒に考えてくれました。リノベは打ち合わせが長丁場になります。「この人たちと一緒にやれる」という感覚は、価格と同じくらい大事だと今も思っています。業者選びの詳しい話は別記事で書きます。

初回860万円が990万円になった理由

「最初の見積もりより130万円も増えたのか」と思われるかもしれません。ただ、これは「値段が吊り上がった」わけではありません。

最初の860万円は、ヒアリング段階でざっくり出した概算です。その後2ヶ月かけて打ち合わせを重ね、ショールームを3社(TOTO・LIXIL・Takara Standard)回りながら設備のグレードや仕様を固めていきました。最終的に税抜900万円・税込990万円という見積もりになりました。

主な増加要因はキッチンと内窓です。キッチンは妻の希望どおりL型でスペースを広くとり、LIXILリシェルを選んだ結果、単体で188万円になりました。内窓(インプラス)は7箇所で約60万円。この2つだけで約250万円です。

一方、値引きは約36万円(税抜)してもらいました。交渉というより、担当の鈴木さんが「できる範囲で」と動いてくれた形です。

打ち合わせを重ねるほど「ここもやりたい」が増えます。最初から最終的には2割増しになるくらいの気持ちで予算を組んでおくことをおすすめします。

ですが、最も伝えたいことは、営業やデザイナーが良かったから、ここまでで抑えることができました。これもそのうち話しましょう。

工事費の内訳、全部見せます

工事中のリビング解体後の状態
解体後のリビング。壁を剥がすとこんな状態になります

税抜ベースで900万円の内訳です。

工事項目 金額(税抜)
キッチン(LIXILリシェルL型・食洗機・家電収納) 約188万円
浴室(LIXILリノビオMタイプ・暖房乾燥機) 約88万円
サッシ工事(インプラス内窓7箇所) 約60万円
WIC・玄関 約56万円
洗面室(LIXILクレヴィ) 約54万円
和室 約53万円
洋室1 約50万円
その他(エアコン2台・エコカラット・窓枠等) 約90万円
諸経費 約85万円
材料費・大工工事(フローリング等) 約44万円
解体・産廃処分 約35万円
廊下・ホール 約19万円
給湯器(ノーリツ16号) 約19万円
電気工事・電気設備 約23万円
トイレ(LIXILアメージュシャワートイレ) 約29万円
リビング・ダイニング 約15万円
値引き △約36万円
税抜合計 約900万円
税込合計 約990万円

キッチンと浴室だけで全体の約30%(276万円)を占めています。「水回りにお金がかかる」とよく言われますが、本当にそのとおりでした。

なお、マンションの主な配管は共用部分のため、今回のリノベで手をつける範囲ではありません。ただしキッチンをL型に変えたことで、水の接続位置を90度ずらす工事が必要になりました。こういった細かい工事が積み重なって、最終的な金額になっています。

余談ですが、工事後に管理組合から「配管の状態を見学させてほしい」という連絡がありました。築30年のマンションは管理組合も気にしているんだな、と思いましたが、結局どなたも来られませんでした。

キッチン188万円は「高い」のか

LIXILリシェルのビルトイン食洗機
食洗機は毎日使っています。これがあると本当に助かる

率直に言うと、「高くはない」と今は思っています。

LIXILのリシェルというグレードのキッチンを選びました。L型、食洗機、家電収納込みの金額です。最初は「キッチンは100万円くらいかな」と思っていましたが、ショールームで実物を触れて考えが変わりました。決め手のひとつは換気扇です。1枚の円盤のような形で、外してそのまま食洗機で洗えます。「これは掃除が楽だ」と直感しました。

毎日使うものだから後悔したくなかった。今のところ、その判断は正解だったと思っています。

ローンと頭金の内訳

工事費990万円をどう調達したか、正直に書きます。

資金 金額
ローン① 住宅金融支援機構 グリーンリフォームローン(固定1.2%・10年) 約450万円
ローン② 千葉銀行 リフォームローン(変動) 約200万円
頭金(自己資金) 346万円
合計 約996万円

合計が996万円と工事費990万円より多いのは、補助金の入金タイミングのズレなどがあるためです。

実は当初、住宅金融支援機構の「グリーンリフォームローンS」(固定0.9%)を狙っていました。ZEH基準の全項目をクリアしていたのですが、マンション構造上「壁断熱材の追加工事」ができないという理由で申請不可に。泣く泣く通常の「グリーンリフォームローン」(固定1.2%)に切り替えました。

金利の差は0.3%ですが、650万円・10年で計算すると総利息の差は約10万円。10万円あれば家電が1台買えます。ここはしっかり悔しかったです。

工事費とは別に:家電・家具で約200万円

フルリノベをすると、部屋が新しくなる分、今まで使っていた家電や家具が合わなくなります。これが意外と盲点です。

わが家の場合、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・照明・カーテンなど、新居に合わせて買い替えたものが多く、合計すると約200万円になったと思います(正確に集計したわけではないので概算ですが)。

リノベ予算を考えるときは、工事費だけでなく「入居後の家電・家具代」も含めた総額を試算しておくことをおすすめします。リノベ工事費943万円+家電家具約200万円で、わが家の総支出は概算で1,100万円超という規模感です。

補助金47万円の内訳

工事に合わせて2つの補助金を申請しました。

  • 子育てグリーン住宅支援事業(国の補助金)
  • 先進的窓リノベ2025事業(内窓7箇所分)
内窓設置後の子供部屋
内窓を設置した子供部屋。冬の断熱効果が全然違います

手続きはウッディホームが全部やってくれたので、私たちがやったことはほとんどありません。合計47万円は2026年3月末に返還されました。「もらった」というより「戻ってきた」感覚です。

なお確定申告も済ませました。住宅ローン減税で30〜40万円の節税効果が見込めそうです(現在税務署との確認中。結果が出たら別記事で報告します)。

工事中の仮住まいコストも忘れずに

工事費とは別に、意外と見落とされるのが仮住まいのコストです。

工事期間は2025年9月8日から12月10日まで、約3ヶ月。この間、車で10分の距離にある父の実家に家族5人でお世話になりました。実家があったのはラッキーでしたが、普通に暮らしている人にとって3ヶ月の仮住まいは大きな負担です。

また、家具や荷物を入れるためにトランクルームを借りました。月16,200円×3ヶ月で約5万円。引っ越し費用を業者に頼めばさらに上乗せになります。

フルリノベの総コストを考えるときは、工事費だけでなく仮住まい費用も必ず計算に入れてください。

まとめ:築30年マンションのリノベ費用、3行でまとめると

  1. 築30年・76㎡のフルリノベで、工事費の実質負担は943万円
  2. 工事費のうちキッチンと浴室だけで276万円(約30%)を占める
  3. 工事費以外に家電・家具・仮住まい費用もかかる。総額ベースで試算することが大事

「具体的に何にいくらかかるか」がわかると、リノベの解像度が一気に上がります。この記事の数字をたたき台に、ぜひご自身のプランと比べてみてください。

費用の次は「業者をどうやって選んだか」を書く予定です。5社に見積もりを依頼して起きたこと、全部話します。


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この記事を書いた人

やっさん(58歳)&かずぅ(55歳)
千葉県在住。息子3人(26・24・18歳)のにぎやかな5人家族。
1998年に購入した築30年・76㎡のマンションを、2025年にスケルトンフルリノベ。実質費用943万円・工期3ヶ月の全記録をこのブログに残しています。
やっさん担当: 費用・業者選び・ローン・資金計画
かずぅ担当: キッチン・設備選び・デザイン・暮らしの変化
リノベを決断したのは、58歳での転職がきっかけでした。
「やってよかった」も「こうすればよかった」も、全部本音で書いていきます。

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