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「リノベっていくらかかるの?」
これ、調べれば調べるほどわからなくなる質問だと思います。ネットで検索すると「500万〜2,000万円」とか書いてあって、幅がありすぎて何の参考にもなりません。
だから、うちの話を全部出すことにしました。
千葉県八千代市のマンション、76㎡、築30年、スケルトンフルリノベ。かかった費用は税込990万円。補助金が47万円戻ってきたので、実質約943万円です。
どこに何万円使って、何を削って、何を後悔したか。見積書を見ながら正直に書いていきます。
マンションフルリノベ、一般的な費用レンジはどのくらいか
ネットで出てくる「マンションリノベの相場」をまとめると、おおよそこのくらいの幅で語られています。
| リノベの範囲 | 一般的な費用目安 |
|---|---|
| 部分リノベ(水回り中心) | 100万〜400万円程度 |
| 間取り変更なしの全面リノベ | 300万〜700万円程度 |
| スケルトン(躯体まで解体)フルリノベ | 500万〜1,200万円程度 |
㎡単価でいうと「15万〜20万円/㎡」が全面リノベの目安として業界でよく使われています。76㎡なら1,140万〜1,520万円の計算になりますが、これはあくまで上限寄りの目安です。実際には仕様・地域・業者によって大きく動きます。
ちなみにうちの場合、76㎡のスケルトンフルリノベで税込990万円(約13万円/㎡)でした。相場の下限〜中間あたりに収まった理由は一つではありませんが、床の上貼り工法など業者からの合理的な提案を受け入れたことも、費用を抑えた要因の一つだったと思っています。
まず結論:うちのリノベにかかった総費用
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| リノベ工事費(税込) | 990万円 |
| 補助金(返還) | △47万円 |
| 実質負担 | 約943万円 |
これに加えて、家具・家電の買い替え費用が別途約150万円かかりました。テーブル・ソファ・65型テレビ・冷蔵庫・洗濯機・ベッド・マットレスなどを全部入れ替えたので、トータルでは1,000万円を超える規模になっています。
物件の購入費用(1998年8月・3,180万円)も含めると、この家に約4,200万円近くを投じてきたことになります。
工事費の内訳、全部出します
見積書をそのまま公開します。税抜の数字で、主要項目ごとに整理しました。
| 工事項目 | 費用(税抜) |
|---|---|
| キッチン(LIXILリシェルL型・食洗機・家電収納) | 約188万円 |
| 浴室(LIXILリノビオMタイプ・暖房乾燥機) | 約88万円 |
| サッシ工事(インプラス内窓7箇所) | 約60万円 |
| 洗面室(LIXILクレヴィ・間口1165mm) | 約54万円 |
| 和室 | 約53万円 |
| 洋室1 | 約50万円 |
| WIC・玄関 | 約56万円 |
| その他(エアコン2台・エコカラット・窓枠等) | 約90万円 |
| 解体・産廃処分 | 約35万円 |
| 材料費・大工工事(フローリング等) | 約44万円 |
| トイレ(LIXILアメージュシャワートイレ) | 約29万円 |
| 給湯器(ノーリツ16号) | 約19万円 |
| 電気工事・電気設備 | 約23万円 |
| リビング・ダイニング | 約15万円 |
| 廊下・ホール | 約19万円 |
| 諸経費 | 約85万円 |
| 値引き | △約36万円 |
| 税抜合計 | 約900万円 |
| 税込合計 | 約990万円 |
一番お金をかけた場所:キッチン(約188万円)
リノベ費用の約19%をキッチン1箇所に使いました。
妻の希望が一番強かった場所です。以前のキッチンは狭くて、冷蔵庫に物を取りに行くだけで調理を中断しなければならないほどでした。今回の最優先事項は「広く使えるスペースの確保」です。
設備はLIXILのリシェル、L型、食洗機付き、家電収納つき。施工費や給排水の切り回しなどを含めての188万円です。
正直、最初は「そんなにかけるの?」と思っていました。でも今、毎日使っているキッチンを見ると、ここは削らなくて正解だったと確信しています。夫婦2人でキッチンに立てるようになったのも、広さあってのことです。
意外とかかった場所:内窓(約60万円)
築30年マンションの宿命で、断熱性能が低い状態でした。冬は窓際が寒く、結露もひどかったです。
マンションの窓サッシは共用部分のため交換はできません。最初から内窓(インプラス)一本で検討し、リビング・和室・寝室・玄関横など7箇所に設置しました。
これが大正解でした。入居後の冬の寒さが全然違います。平日は5時半に出社のため起きていますが、その時間帯の寒さの体感が以前とは全く違います。エアコンを使う回数も減り、ガス代も前年同月比で1,500〜2,000円ほど下がっています。光熱費への影響は別記事で詳しく書きます。
内窓はリノベでやりたかったことの中でも最優先事項でした。削らなくて本当によかったです。
築30年マンションのリフォーム費用──気にすべき特有の論点
うちのマンションは1996年築、購入した1998年時点で築約3年の中古でした。今回リノベした2025年時点では築30年前後になります。
「築30年 マンション リフォーム 費用」で検索する方が多いのは、築年数が費用に直接影響する場合があるからだと思います。実際にスケルトン解体してわかったこと、想定との差異をここにまとめます。
解体して出てきたもの
スケルトンにして配管・躯体を全部露出したとき、配管の状態は「取り替えが必要」というレベルでした。これは解体前から想定していたことで、費用に織り込み済みでした。一方、構造体(コンクリート躯体)そのものは問題ありませんでした。
マンション特有の制約と費用への影響
窓サッシは共用部分のため交換できません。断熱性能を上げる場合は内窓(インプラス等)の取り付けが唯一の選択肢になります。うちは7箇所で約60万円でした。
また、フローリングについて、マンションの管理規約によっては遮音性能の指定がある場合があります。うちのマンションは1階のため床への緩衝材ルールが適用外でしたが、上階の方は管理組合への確認が必須です。
解体前に確認できないコスト
スケルトンリノベの特性として、壁・天井を剥がして初めてわかる状態があります。追加費用が発生するケースとしては、想定外の配管劣化、断熱材の状態、躯体のひび割れなどが代表的です。うちは事前にウッディホームと「解体後に状態を確認して都度判断する」という進め方を合意していたため、大きな驚きはありませんでした。
結論として
築30年前後のマンションのスケルトンフルリノベは、500万〜1,000万円超の幅で動きます。仕様次第で同じ築年数・同じ広さでも300〜400万円の差は普通に出ます。うちの943万円という実数字は、その幅のなかの一点です。
優先順位で諦めた場所:トイレ(約29万円)
実はトイレはタンクレスを希望していました。年を取ったらタンク裏の掃除が大変になる。だからタンクレスにしたかったんです。
ただ、予算の優先順位を考えたとき、キッチン・内窓・お風呂と比べると、トイレは後回しになりました。結果的にLIXILのアメージュシャワートイレ、タンクありのタイプを選んでいます。
とはいえ、ヘリンボーン床・アクセントクロス・エコカラットで仕上げてもらったので、見た目は十分おしゃれです。費用を削った中でも、デザインでしっかりカバーできました。
初回見積もり860万円が990万円になった理由
ウッディホームから最初に出てきた見積もりは860万円でした。それが最終的に990万円になっています。130万円の差額の主な理由はこうです。
- 打ち合わせを重ねる中で追加・変更した仕様
- キッチン周りのこだわりが増えた
- 内窓の箇所数が増えた
- 諸経費・消費税の積み上がり
増えた部分はほぼ自分たちの希望で追加したものなので、後悔はありません。
資金計画:ローン650万円+自己資金293万円
990万円をどう用意したかも公開します。
まず2025年に実施されていた省エネ系の補助金制度を活用し、47万円が戻ってきました。これはウッディホームが申請を全部やってくれました。
ローンはこう組みました。
| ローン種別 | 金額 | 金利 |
|---|---|---|
| 住宅金融支援機構 グリーンリフォームローン | 約450万円 | 固定1.2% |
| 千葉銀行リフォームローン | 約200万円 | 変動 |
| 合計 | 650万円 | 10年返済 |
当初は固定0.9%のグリーンリフォームローンSを狙っていましたが、マンション構造上の理由で申請できず断念しました。この話は別記事で詳しく書きます(正直、かなりすったもんだしました)。
金利の試算はこうなります。
| 金利 | 10年の総利息 |
|---|---|
| 変動2.0%(千葉銀) | 約68万円 |
| 固定1.2%(グリーンリフォームローン) | 約40万円 |
固定にしたことで、変動より約28万円の利息を抑えられる計算です。
990万円、高かったか安かったか
正直に言います。安くはありません。 でも後悔はしていません。
スケルトンで全部やり直したことで、27年分の「なんとなく不満だった部分」が全部消えました。キッチンも、お風呂も、フローリングも、窓の断熱性能も。
一方で、廊下の収納に照明をつけ忘れたことは入居後に気づきました。そういった小さな失敗談は別記事で正直に書いています。
リノベを検討している方に伝えたいのは、費用の総額だけ見るのではなく、何に使って何を削ったかまで確認してほしいということです。同じ1,000万円でも、使い方で満足度は全然違います。
まとめ:うちのリノベ費用
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 工事費(税込) | 990万円 |
| 補助金 | △47万円 |
| 実質負担 | 約943万円 |
| 家具・家電 | 約150万円 |
| ローン | 650万円・10年 |
| 自己資金 | 約293万円 |
次の記事
👉 グリーンリフォームローンを借りるまでの地獄の道のり(関門5つ)
👉 補助金47万円をもらうためにやったこと
👉 絶対削ってはいけない費用と、削ってよかった費用
リノベの費用相場を知りたい方へ
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written by やっさん(58歳)
2026年4月公開
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