先に断っておくと、金額はもちろん大事でした。5社に見積もりを依頼した話は別の記事に書きましたが、そこでも金額差は340万円と、無視できる差ではありませんでした。
ただ、最終的にウッディホームに決めた理由は、金額だけでは説明できません。予算内になんとか収めようとしてくれている努力が伝わってきて、そのうえでマナーも良かった。ここまでそろうと、正直こちらとしては文句のつけようがありませんでした。
スリッパひとつで分かること
一番分かりやすかったのは、部屋に入るときの振る舞いです。
依頼した業者の中には、各部屋に入るとき、スリッパを履いたまま入っていく会社がありました。和室に入るときも、絨毯の上を歩くときも、同じ調子でスリッパのままでした。うちとしては、自分の家に他人が土足同然で入ってくるような感覚になり、正直あまり良い印象は持てませんでした。

ウッディホームは違いました。板の間の床以外ではスリッパを脱いでいましたし、こちらがつけた電気を自分で消したりと、他人の家に上がったときの基本的な配慮ができていました。土足で踏み込まない、元に戻す。当たり前のようですが、全員ができているわけではありませんでした。

同じ「見積もりを取りに来た営業」という立場なのに、これだけ差が出るのかと驚いたのが正直なところです。
「予算内に収めよう」という努力とセットだったから響いた
正直に言うと、マナーだけを見て決めたわけではありません。もしウッディホームの見積もりが予算を大きく超えていたら、マナーがどれだけ良くても選ばなかったと思います。
うちの場合、伝えていた予算の中で何とか収めようと、優先順位を一緒に整理してくれる姿勢がありました。フローリングの種類を変える、天井は触らない、といった「削れるところを削る」提案をこちらから頼んでいない部分まで出してくれたことは、別の記事にも書いた通りです。
その努力と、内見のときの丁寧な振る舞いが同時に見えていたので、「この会社は数字だけでなく、人としてもちゃんとしている」と感じられました。どちらか片方だけでは、ここまで安心できなかったと思います。
小さな所作が、なぜ大事なのか
内見の1回だけを見れば「別にどっちでもいい」と思う人もいると思います。ただ、リノベは1回きりの取引ではありません。
小さな所作に対する違和感は、結婚相手や恋人と同じで、長く付き合うほど気になってくるものだと思います。マナーを自然に守れるかどうかは、営業として最低限のことのはずですが、それが自然にできると、こちらはつまらないことに意識を取られずに済みます。リノベーションという一大事業に、余計な神経を使わず一緒に向き合える。そうなると、業者というより「仲間」に近い感覚になりました。
実際、その感覚は工事が終わるまで変わりませんでした。工事中の現場見学は2回だけでしたが、堅苦しいやり取りではなく、最後は「ぼちぼち終わりますよ」という軽い一言で見に行くような、気負わない関係のままでした。第一印象で感じた好印象は、そのまま最後まで続くものなのだと実感しています。

マナーを重視して分かった、本当に大事なこと
相性は重要です。もちろん、無い袖は振れないので金額は大事です。ただ、支払いが済んだ後も付き合いは続きます。キッチンの使い方の相談、補助金の申請書類のやり取りなど、工事が終わってからも接点は残ります。
1,000万円近くをかけて動く事業だからこそ、工事前・工事中だけでなく、その後も長く付き合える関係性を大事にしたいと思いました。金額の努力とマナー、そのどちらが欠けても、今の満足度はなかったと思います。
見積もりの数字だけを並べて比較するのではなく、内見のときの立ち居振る舞いにも目を向けてみることをおすすめします。

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